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むし歯を直したい
             
歯ぐきが腫れた・口臭が気になる歯周病のページ


歯周病(歯槽膿漏)の原因はなに?
歯周病の主な原因はお口の中の歯垢です。
「食事の後は必ず歯を磨く!」が原則ですが、これを怠ったり食生活で甘い物やでん粉を多くとると、歯の周りに歯垢が沢山付着します。
歯垢は細菌類の集合体だと言う事はむし歯ページでも述べましたが、この細菌はお口の中で主に2つの仕事をします。1つ目の、歯の表面に付着したものが原因で起こるむし歯です。そのメカニズムはむし歯ページでご確認いただくとして、今回は、もう一方の歯垢の中の細菌が引き起こす恐ろしい症状に付いてお話します。
歯垢は歯と歯肉の間に溜まるとはじめに炎症を起こします。次第に歯肉は赤く腫れぼったくなり、激痛を起こし、更にひどくなるとウミがでてきます。この状態が歯周病(歯槽膿漏)です。

歯周病の症状とは?
                                                                  

歯は歯槽骨と呼ばれる骨でしっかりと支えられています。しかし歯と歯肉の間に食べ物や歯垢(細菌の塊)が付着すると炎症が起きやすくなります。炎症が起こると歯肉が赤く腫れたり痛みがあったり、ウミが出たり歯が浮き上がったりし、満足に食事をする事もままならなくなります。この炎症が短期間で終われば良いのですが、長時間続くと次第に歯を支えている歯槽骨が吸収されていきます。(骨破壊)
この吸収された歯槽骨はもとの状態に戻る事はありません。骨は一度破壊されると再生しないのです。
そうなると歯は動き出し、歯肉は下がり、その間に物が詰まるようになって炎症状態が続き、最後には歯が抜けてしまいます。
「歯が抜けたらブリッジか入れ歯を入れればいいじゃないか。」とおっしゃる方もいるでしょう。とんでもない!色々と落とし穴があるのです。それはおいおいお伝えしていくこととしましょう。


歯周病(歯槽膿漏)はいつから起こる?
もうご存知の通り、むし歯も歯周病もお口のなかの細菌が原因で起こります。その細菌は、生まれから1週間足らずですでに母親の口から赤ちゃんの口へと感染しているのです。母親のキスで感染するなんてビックリしますよね。
また、皆さん歯周病は若年者には無縁だと思っていませんか?普通はやはり強い症状は現れませんが、子供にも歯周病は起こるのです。しかし一般に歯周病は20歳から要注意!!という事になります。
歯科医師会では8020運動といって、「80歳で20本の歯をキープするには20歳からの頑張りが大切」と啓発しています。また、30歳からは3-4ヶ月毎に必ず歯石を取る事、もちろん日々の正しい歯の手入れが一番大切です。40歳以降になると残念ながら歯周病は治りにくくなります。実際40歳以降が一番多いのですが、歯周病の進行を止めてそれ以上進行しないようにする事は大事であり、また可能なのです。その為には3-4毎の口腔内清掃が大切になります。
「掃除して何とか安定!しなくちゃ悪化!」というのが40歳以降です。
歯周病を侮る無かれ。。。歯周病こそ非常に恐い恐い病気なんですよ!

歯周病(歯槽膿漏)はどうすればいいの?
・毎食後に正しく歯みがきをしてください。フッ素洗口(フッ素入りの水でうがいをする事)も効果があります。またフロスをも使い歯間を良く清掃しましょう。
・20歳からの定期健診による予防・早期発見を心がけましょう。30歳からは3-4ヶ月毎の清掃を忘れずに!
・銀歯は極力入れるのを避けましょう。銀歯は天然の歯よりも硬く、銀歯の縁は完全には歯と適合しないために歯周病になりやすいのです。
・もし、欠損したら、正しい歯の治療で正しい噛み合わせを作るようにしましょう。

※何といっても定期健診が一番大切!!

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歯みがきは正しいですか?磨き方は強くないですか?歯は擦り減っていないですか?歯はしみませんか?噛み合わせは正しいですか?磨きが弱すぎて歯垢が残っていませんか?

歯周病(歯槽膿漏)の治療法は?
歯周病とは、歯の周りの歯槽骨や歯肉などが様々な原因で破壊され、骨の吸収・歯肉の炎破壊が行われる病気です。歯そのものの存在が危ぶまれる病気だと言っても過言ではありません。

歯周病を治すには、まず歯肉に状態・進行状態を調べる事から始まります。まず、レントゲン写真を撮り、歯と歯槽骨の関係を見ます。その検査方法には
・口腔清掃度チェック
・レントゲンチェック
・歯と歯肉のすき間(深さ)のチェック
・歯の動揺度診査
・歯肉の出血度                  などが用いられます。

@)口腔清掃度チェック
染色液を使って歯に付いた歯垢を染め出します。染まり具合により口腔内の手入れ度がわかります。染まっている部分が多ければ、それはすなわち手入れが行き届いていないという事で、このまま治療だけを行っても再発率が高いのでまずブラッシング指導をして正しい歯みがき方法を習得していただきます。
A)レントゲンチェック
顔全体の写真を撮り、歯と歯槽骨の関係を調べます。進行している方の写真は歯の吸収が強く写ります。歯並びが悪い部分や親知らずあたりは悪い状態が見られる事が多いようです。
B)歯と歯肉のすき間(深さ)の検査
正常ですと人の歯と歯肉のすき間の深さは、およそ2〜3mm以下の深さです。しかし、歯周病を発症している方は、この深さが4〜5mm、さらに6〜8mmを示します。この値を我々は重要視しますが、このすき間の中に歯垢や食べ物が入り込むと、それらは自然に外に押し出される事はありません。
この歯周ポケットに停滞した歯垢・食物は、そこで更なる炎症を起こし、歯周病の悪化を助長します。
※2mm程の深さであれば歯ブラシ毛先を歯面に当て、45°歯ぐき側へ傾けて磨くと中に入り込んだ物を取り除く事が可能です。(4mm以上の深さになると異物は完全には取り除けず、放って置くと歯破壊の進行は防ぐことができません。)
ですから、この値を2〜3mm以下に保つ事が重要です。
C)歯の動揺度診査

歯肉炎が原因でぐらぐらになった歯が無いかどうかを検査します。
D)歯肉の出血程度
歯肉炎にかかると必ず歯肉からの出血がみられます。しかし、歯肉が炎症状態にある事や、もろい血管が多く存在するので、この出血の確認によって歯周病の状況が一目でわかるのです。


歯周病(歯槽膿漏)の治療
いよいよ治療ですが、まずお口の中全体の歯石を除去します。
そして1〜2週間後に歯周病が改善されたかどうか検査を行います。もし、改善されていなかった場合は、歯石除去に加えて歯根を磨きます。歯根には、歯垢が出した毒素エンドドキシン(歯と歯肉の細胞接着や、歯と歯槽骨の細胞接着部をはがしてしまう毒素)が沢山染み込んでいる為、益々歯と歯ぐきのすき間をあけてしまうのです。
全体のクリーニングが終わったら1〜2週間あけて、歯周病が改善されたかの検査を行います。ここまでで大半の方は治ります。
しかし重症な場合には、ここから歯周外科処置が行われます。健康な歯と歯ぐきのすき間の深さは2〜3mmと先に述べましたが、もし悪い部分の値が5〜6mmあるとすれば、ここをメスで切る事によって正常値に近づけるのが目的です。また、動揺の強い歯があった場合には、動かないように固定したり、歯の周りの歯肉がすでに破壊されて存在しない場合は歯肉を移植したり骨の欠損が大きいところに骨を移植したりする処置を行います。
そして外科的処置で傷ついた歯肉の炎症が治まったら再度検査をして、状態の確認をし、治っていることが確認されれば約3ヵ月後のメンテナンスに入ります。